空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

お久しぶりのごあいさつ

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 地元のブック・オフで1500円ちょっとで売られているのを見つけて即買いしたのは、故・高田渡さんの名作『ファースト・アルバム ごあいさつ』のCD。

 先月より何度かここに書いたように、1970年代の日本においてフォークソングにカテゴライズされていた歌は、今の私の中のブーム。この真の日本のフォーク・シンガーの名作は、この機に是非買い戻したいと思っていた1枚だったので、最高にタイムリーな出会いでした。手にするのは7~8年ぶりかなぁ...

 有馬敞、山之口貘という二人の詩人の詩を繋ぎ合わせて歌にした「年齢・歯車」という曲の淋しげな調べは、渡さんの歌から離れていた時でも、秋になれば頭の中で鳴り出すことがあったし、「自転車にのって」はサビの部分が、「コーヒーブルース」は1コーラス目が丸ごとそらで、時々口をついて出てくるしで、手元に盤はなくとも、ちっとも遠く離れていた気がしない、高田渡さんの『ごあいさつ』。

 聴きながら、かつて渡さんに夢中だった時期に、正に彼に影響されて買った、有馬敞や山之口貘、そして今年の初めに亡くなられた吉野弘(本作には「夕焼け」に曲をつけた歌が収録されています)といった人達の詩集のことを思い出したりもしました。どれも私の身にはならず、本棚の飾りになってましたが、まだ残ってるかな?とっくに売却しちゃったかな?