グレイトフル・デッドのアルバム『WAKE OF THE FLOOD』を最初に手にし聴いてた1990年代半ば頃は、半分くらいは自分の弱さやだらしなさが招いたことではあったが、人生で最悪といってもいい時期だった。
当時勤めていた職場での人間関係も良くなくて、仕事へのモチベも下がりっぱなし。居場所のなさ、居心地の悪さから有給休暇を取得して束の間ながら現実から逃げることもしばしばだったな。家にいても仕方ないから、リュックとウォークマンと財布とタバコを持って、電車かバスに揺られて、特に目的もないのに広島市内へ出かけ街のあちこちをうろついてた。
そんな時にウォークマンで耳に流し込む音楽としてよくチョイスしていたのが、CDからカセットテープにダビングした『WAKE OF THE FLOOD』だった。なぜかその頃の私の気分にピッタリとフィットしていたんだな。
今、このアルバムを聴くたびに思うことは、あの頃が遠い遠い昔のことで、あの頃とは違う心持ちでこのアルバムを楽しんで聴けていることに感謝しなきゃなってこと。あの時期の自分のようには二度とならぬよう、その後の人生は踏ん張るところは踏ん張って、自分をコントロールできるところはしっかりコントロールして、度々頭をもたげてきそうになるあの頃のそれに近い弱さやだらしなさを吹き飛ばしてきて本当に良かったなってこと。
