空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

10年前にヲタ活してた界隈で...

 それはもう10年は前のこと。その年の夏に当時私がヲタクをしていたとあるローカルアイドルグループの所属事務所が、著名なクリエイターを講師に招いて所属している4組のアイドルグループ(ABCDとする)のメンバー全員参加*1でパフォーマンスや表現に対する意識向上の為の合宿形式のワークショップを開いた。

 その合宿への出発前夜、所属アイドルグループの中でも一番平均年齢が若かったグループDの最年少メンバーだった当時中学1年の子がどういたわけか急に合宿に行きたくないと泣きだしたという。つい前日までは楽しみにしてる風だったのに... Dのメンバーでその子の実姉であった子が合宿から帰ってきた後にグループのメンバーとしてやっていた個人ブログに書いていた。いざ合宿が始まってみれば前述の泣き顔はどこへやらで、その最年少の子も積極的なほどにワークショップに取り組み楽しんでいたとも。

 さて、その合宿が行われた夏以降、その年の秋から翌年の春にかけて、事務所とそこの所属アイドルグループのヲタク達の心を大きく揺らす出来事が相次いだ。まず4人組だったBのメンバーの内2人がその期間にグループから脱退した。一人は学業専念の為、もう一人の子は長引く体調不良の為芸能活動を引退。2人組だったCは片方のメンバーが持病悪化で脱退。そしてDもメンバー6人の内の半分の3人がそれぞれの学業にまつわる理由で一斉にグループから卒業した。この中に件の最年少の子も含まれている。所属アイドルグループの中で私が推していたのはAだったが、脱退者や卒業メンバーこそ出なかったものの、その期間あたりから背中にアイドル戦国時代の追い風を受けていた時代は終わってしまっているんだなとヲタク的に実感させられる場面や出来事が徐々に見られるようになってきた。

 「〇〇〇*2の合宿に行った後からなんかおかしくなってきた」というのが、あの事務所のアイドルグループのヲタクの一部で囁かれるようになったのは、Dのメンバー3人が一斉に卒業発表した頃だったかな。件のDの最年少の子は、普段から「時々宇宙か異次元と交信してるんじゃねーの?」とヲタク達が笑って話す程に奇怪だったり不思議だったりの言動が多かっただけに、前述の実姉のブログにあったことを引っ張り出してきて「あの合宿前夜になにか不吉なものを彼女のアンテナが感じ取ったんじゃないのかね?」というようなヲタクの声も同じ頃に聞かれたな。

 今でも、〇〇〇の顔や名前をメディアで見かけたり、You Tubeで10年前のDのライヴ映像を見かけたりする度にふと思い出す事を暇に任せて綴ってみた。振り返ってみれば、あの事務所に所属しているアイドルグループが日本のアイドルシーンの中で独自の輝きを放ち、それなりの数のドルヲタが彼女達の動向に注目していた*3時代が終わりに差し掛かった頃のエピソードだな。

*1:所属アイドルはほぼ全員学生で(中学生から大学生まで)、夏休み期間中だった。

*2:一応伏せておくが、前述の合宿に講師として招かれた著名なクリエイターの名前

*3:特にABは、2010年代が半ばに差し掛かる頃にポストももクロを期待する声もあった