空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

1982年の夏に私を迷わせた2枚

アヴァロン

アヴァロン

Amazon

 Amazonにアクセスしたら、これまでの私のCDの閲覧履歴から判断して選出されたらしい"おすすめCD群"の中に上に埋め込んだ2枚のCDが同時に含まれていた。ロキシー・ミュージックの『アヴァロン』とジューダス・プリーストの『復讐の叫び』。いずれも1982年にリリースされた、それぞれのグループにとって名作とされる1枚である。

 ホントたまたまそうなっていただけなのだろうが、私にとっては1982年を思い出す懐かしい2枚がピックアップされた"Amazonからのおすすめ"であった。

 1982年の夏だったと思うが、少ない小遣いでこの2枚の内どちらを買うか悩んでいた時期が私にはあった。ヘヴィー・メタル/ハード・ロックの巨大な海に漕ぎ出したばかりだった私にはジューダス・プリーストの新作アルバムは大注目の1枚だったし、ロキシー・ミュージックについては当時よく知らなかったが、この『アヴァロン』というアルバム、とにかく評判が良かった。雑誌やラジオの洋楽番組で音楽関係者が絶賛していたし、よく顔を出していた何軒かのレコード屋がこぞってプッシュしていた。なんだか外部から私の心に猛烈に圧がかけられたような感じでやたら気になる1枚となっていた。

 結局、私はまだ(自分にとっては)得体のしれない存在であるロキシーより確実性の高いジューダスの『復讐の叫び』の方を選んだのだが、あれから数十年経ち、その間にロキシーのレコードやCDを何度か買って聴いてみたけれど未だブライアン・フェリーの声には馴染めない身であることからするに、あの時のあの決断は正しかったと言える。

 ただ、あの時、大冒険のつもりで『アヴァロン』の方を選択していたら、1982年当時の私の音楽ファン生活の中で、あの世間的には名作とされるアルバムはどういう所に位置することとなっていたのだろう?とは思った…かな。