昨年に書かれた記事のようだけど、当時は知らず、つい先日偶然知ることとなり、興味深く読ませてもらった記事。
私も、高校生の頃にクラスの誰かが教室に持ちこんでいた吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」の単行本で、北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」を知ったクチである。今でもあの歌を聴くたびに頭の中に浮かぶのは、まずは歌の中の風景だけど、次いであの漫画の中の様々な場面だ。
トシとみゆきが初めて出会ったバスケの試合とか、折に触れて二人で語り合うトシとみゆきとか、トシに片思いしていた中学時代の同級生のちょっと不良が入っている女の子が口ずさむユーミンの「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」とか、トシとスナックに勤める美人の実姉と米軍基地の青年の3人が絡むエピソードとか…
米軍基地や売春、ドラッグといったテーマが少女漫画として成り立ち、笑えて泣けて叙情的、なんて作品など他にない
ここに大いに共感。当時、少女漫画誌に連載されていた作品だって聞いて驚いたくらいだった。中性的な名前と男子校のノリの描写の巧さから、作者は男性かと思ってたのを思い出す。