ダイアナ・ロスの声のせいか、ダイアナ・ロス&シュープリームスにR&Bだのソウルだのは余り感じないのだけど、彼女達が1960年代に放った多くの大ヒット曲群、残した作品群は、良質なポップスとして長らく聴き続けていきたいなと、一昨年辺りからのモータウンR&B1000円廉価再発のお陰でこうして手にするようになったシュープリームスのオリジナル・アルバムを聴きながら改めて思っている今日この頃です。
最近じゃ、"スプリームス"表記が一般的になっているのか?私はCDの日本語表記にしたがって、あえて"シュープリームス"で表記しています。
さて、今聴いている『シュープリームス・ア・ゴーゴー』には、彼女達の代表曲であり、モータウン・サウンドの代名詞のような扱いを受けることも少なくない「恋はあせらず/You Can't Hurry Love」が収録されています。
忘れられないのが、1982年にフィル・コリンズが放った同曲のカヴァー・ヒット。ひょっとしたらこれが私とモータウン・サウンドの最初の出会いだったのかも。当時愛読していたMUSIC LIFE誌で、モータウン・サウンドの特集記事が組まれたのもフィル・コリンズの「恋はあせらず」のヒット直後だったような記憶が...
Phil Collins - You Can`t Hurry Love [HIGH QUALITY ...
青地にフィル・コリンズの横顔どアップのジャケットが印象的な同カヴァー収録の(当時の)最新アルバムが、よく通っていた広島市内のレコード・ショップで派手にディスプレイされていたのを本当によく憶えています。
あれは1982年のクリスマス・シーズンだったな。その時期特有の浮かれムードがレコード屋にも及んでいる中、心弾むような「恋はあせらず」が実にマッチしていたので余計に忘れ難い思い出の一曲になったんでしょうな。今でもクリスマス・シーズンになると、フィル・コリンズの声での「恋はあせらず」が、私の頭の中で鳴りだすことがあるもの。