空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

私の好きな「廣島上等弁当」

 ここ三度ほどだが、新幹線を利用してのヲタ活の為の遠征の際に、広島駅の新幹線口の売店で購入して往路の友としているのが「廣島上等弁当ひろしまじょうとうべんとう)」だ。私は今、人生で初めて特定の駅弁にハマるという経験をしていると言える。

 広島大本営広島城饒津神社にぎつじんじゃ)、浅野泉邸・縮景園という広島市内の景勝地・史跡の戦前の図版が描かれたアンティークな掛け紙に包まれた二段重ねの折詰弁当が廣島上等弁当。↓↓↓
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 ↓↓↓掛け紙の裏には「廣島上等弁当」の概要が。明治30年代に広島駅構内で売られていた高級幕の内弁当を再現した復刻版駅弁であるとのこと。

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 二段重ね折箱の一段は梅干しが添えられ胡麻がふりかけられた白飯。もう一段には、出巻玉子、炒り鶏、鰤照焼、筍煮、蒟蒻煮、椎茸煮、豆金団、蒲鉾、奈良漬、広島菜油炒めといったおかずが目いっぱい詰められている。↓↓↓
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 それなりに一大イベントであったであろう明治時代の鉄道での旅や高価な弁当を買って汽車に乗ってた当時のリッチな階層に思いを馳せながら...なんてことをするほど情緒的な人間では私はないが、これからヲタ活の現場へ向かうというワクワクした非日常的な心持ちを、「普段は買うことがない、(それもやや値の張る)幕の内弁当」が、その美味さが、更に盛り上げているという側面は確かにあると思う。

 それから、数種類のおかずに交互に箸を付けながら白飯を食うという食事の仕方が一番胃袋が納得すると言う事を思い出させてくれたという意味でもこの弁当は気に入っている。正午前後辺りに新幹線内で廣島上等弁当を食べれば、遠征先に着いてからどこかの飲食店でライヴ前に腹ごしらえを...なんてのは不要なのだ。ライヴ終演までお腹の方は大丈夫!