阿部薫/ソロ・ライヴ・アット・騒(4) https://t.co/yHxv6EWiVf
— 楽音堂主人独白☕️🎷📚 (@hatabon1968) June 10, 2023
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本日のTwitterの我がタイムラインに懐かしいCDの画像が!この阿部薫『ソロ・ライヴ・アット・騒』はシリーズ化されていて、私は何作か所持していた。ジャズに最初にハマった1990年代前半の頃の話だ。夢中で集め聴いていたのも諸事情で手放してしまったのも30年は前の話である。
"フリー・ジャズ"とか"フリー・インプロビゼーション"と言ったジャズ用語の甘美な響きに惹かれたのは、ジャズにハマってそんなに時間が経っていない頃だった。当時はCD全盛期に入ろうとしている時で、ジャズの世界でも細かいジャンル問わずありとあらゆる時代の作品が続々とCD化されていたから、フリー・ジャズという初心者にはやたら敷居が高そうな形態のジャズですら、普通の街のCDショップのジャズコーナーで簡単に出会えたりしたのだ。
そんな中で、フリー・ジャズに括られる演奏形態の中でも更に特殊そうな"フリー・インプロビゼーション(即興演奏)"を知ることとなり、当時に広島市内で催されていたその手のライヴにも足を運んだりしていた。その頃の私にとって最も知的好奇心を刺激してくる音楽だったのかもしれない。
そうなってくると阿部薫を知るのも時間の問題だ。既に故人ではあったが、当時ジャズ雑誌で生前の阿部薫と交流のあった人の彼と過ごした日々を描いたエッセイのような記事を読んだり、阿部薫の軌跡をまとめた様な書籍が話題になったりしていたので、再評価的な機運が高まっていた時代だったのかもしれない。私の中の第一期ジャズ・ブームの中で鮮烈な印象をCDを通して残してくれた演奏家であった。
この第一期ジャズ・ブームは3年弱くらいで終わってしまった。その頃に所持していた阿部薫のCDは全て手放してしまい、以降はジャズのマイ・ブームが訪れてもフリー・ジャズとは距離を置いてたところがあって、一度も彼の演奏が収められたCDの買い直しはしていない。だから上に埋め込んだツイートにある画像は、かなり久々に阿部薫のことを思い出すきっかけとなった。とにかく思い出したのだ。あのフリーキーに鳴らされるアルトサックスの音色が記憶の底の方から微かに聴こえてきたのだ。