人の物を自分の欲望のまま好きなように扱うことになんの抵抗もない人間がいることを実体験を通して初めて知ることとなったのは20代半ばに差し掛かろうとしていた頃だったな。
その頃に付き合いがあった同年代のある男。私が貸したレコードやCD合わせて7、8枚を借りパクしてたも同然といってもいいくらいに長期間*1返さなかったばかりか、そのうちの数枚かを自分の不要になったレコードやCDと一緒に中古盤屋に売却していた。本人は「うっかり間違えて...」とか言い訳していたが、なぜか奴が売却したレコードは、今でもよくある初回限定盤みたいなものだったり、とあるBIGなロック・バンドの珍しいジャケ写の輸入盤だったりと、売る時に良い値がつきそうなものばかりだった。
その件をきっかけにしてその男とは絶交したので奴が現在どうしているのかは当然知らないが、あれから30年が経った今でも思い出すたびに嫌な気分になる。奴の名前は割とよくありそうな名前だったので、何年かおきに思わぬところ*2で同名異人に出くわしたりするんだよな。で、思い出すことになると。
