空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

思い出は心の中にあるだけでいい

  美輪さんのおっしゃりたいこととは意味が全然違うのだが、ここ3、4か月の間で、思い出だけを胸に残して形あるものはすべて手放してずいぶんすっきりしたので、妙にこの言葉が響いてきた。

 具体的に言えば、趣味であり人生においての重要事項である「音楽」に関すること。「ロック」というジャンルに属するものが大半。あとは1970年代の日本で「フォーク」で括られていたアーティスト達が幾つか。

 一時期大層好きでCD乃至レコードを買い集め夢中で聴いてた時期があり、色々理由があって一度は音盤をすべて手放したけれど、一時期なれども人生の伴走者のように思っていたアーティストであり音楽だけにその後も折に触れて思い出すことも多々あり、再び聴き直すってことと、思い出のアーカイヴ的な意味で、紙ジャケ再発や廉価再発、もしくは中古盤市場で安くなってるのを知ったのを期に、CDを再び買い集める...という行為を5、6年前から今年まで継続してやってきた。それを一切やめることにしたのだ。そうして再び買い集めたCDをここ3、4か月の間に手放したのだ。

 "すべて"ではない。手放したのは、「思い出以上」のものには結局ならず、あの頃と同じようにか、あの頃以上に向き合い、付き合っていきたいって気持ちにはならなかった、あの頃以上に大切な存在にはならなかったアーティスト達のCD群だ。数にして200枚は超えてたんじゃないかな。

 美輪さんのお言葉にあるように「抱え込んでいては、先に進めない」という心持ちだった。それどころか部屋にある大量のそれらCD群がストレスの源にすらなっていた。「今の自分には不必要」を認めるのにちょっと勇気がいったけど、実行に移せて本当に良かったと思っている。