空中逍遥ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

こんな風に過ぎて行くのなら

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 もう4~5年前になるのか、浅川マキさんの1970年代から80年代中頃までのアルバム群が続々と紙ジャケCD化された時期があって、その時に私はかなりの作品を買い集めていたのだが、その後、諸事情による金欠状態をしのぐためにすべて売却してしまった。

 その時は"もう通り過ぎてしまったアーティスト、未練なし"とか思い込もうとしていたけれど、マキさんは「通り過ぎ」られる存在ではなかったのだ。2006年と2007年、2年続けて東京は新宿区・新宿PIT INNにて体験した年末恒例の大晦日定期公演は、私にとって忘れられない(そして本当に貴重な)唯一無比の音楽体験だった。その思いは先の没後に続々とリリースされた旧作群を耳にしてより強くなった。フォーク・ミュージックやブルース、ジャズを貴重にしながらも止むことない音楽的変化を続けてきた彼女が辿りついた境地を私は目の当たりにしていたのだ。

 逝ってしまわれたのも1月のことだったし、既述のこともあって、毎年12月の終盤から1月にかけては浅川マキさんのことを思い出してしまうが、そんな折に見つけた紙ジャケ・アンコール・プレス決定の報。リンク先には私の特に好きな1970年代の作品のラインナップ。サムネイル化されたジャケット写真を見るだけでも心が動かされる。今度こその永久保存の意味合いも込めて、本気で買戻しを検討せねばなるまい。