空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

あまりに変だったので書き記す

 あたりが暗くなってきた夕刻、何か買い忘れを思い出した私は、家から自転車なら3分くらいで着くであろう場所にそれが突然建っていたことに疑問を感じることもなく、とにかく自宅近くにあったファミリーマートに駆け込んだ。

 外観はファミリーマートだが、一歩店内に入るとそこは昭和の50年代半ばあたりまではあちこちにあった、青果を中心にして酒類やパン、調味料や洗剤などの日用品、他に文具やお菓子などを取り扱っていた付近住民の生活に密着した小さな個人商店。個人宅の一階の半分くらいが店舗になっているタイプのお店ね。私も子供の頃、親に連れられてだったり、小遣いをもらって友達と駄菓子など買いになどでそういう商店にはよく行ったものだ。そういうお店にファミリーマートで普段目にする商品がちらほら置いてあるって感じ。メインたるおにぎりや弁当、各種お惣菜類、そしてレジの横にはファミチキや肉まんが入ったホットショーケース… おかしな店である。通常の戸建てのファミマより少し狭い店内ではファミマの制服を着たパートのおばさんが忙しそうに動き回り雑用をこなしている。

 店内で必要なものを探していると、店の奥の引き戸が開き、そこから顔を出したのは、なんと親戚の伯母さん(父の義姉)とその娘で私にとってはやたら年の離れた従妹にあたる女性。しかも二人とも数十年前の私が小学生だった頃の容姿だ。「Tちゃん、ごめんね。今は店には出られんのよ」と、伯母さんが私に声をかけてきた。引き戸の近くまで寄ってみると、二人は6畳くらいの畳敷きの部屋でこたつに入りTVの相撲中継を見ている最中だったよう。「いや、ええよ、ええよ。ちょっと買い物にきただけじゃし、すぐ帰るけえ」と、目の前で起こっていることにまったく驚くこともなく応える私。ちなみに私の親戚でこの手の個人商店を営んでいる(いた)人は居ない。付け加えれば、父のきょうだいで私の家の近くどころか、広島県に住んでいる人はいない。大半が隣県の島根県在住である。そしてこの伯母さんは既に故人である。

 今夜は夜勤だし、出勤準備もあるし早く帰らなきゃ!と、会計を済ませ店を出て自転車を自宅に向かって走らせたところで目が覚めた…

 

 以上、本日の夜勤に備えて夕方ちかくに2時間ばかり睡眠をとっていた時に見た夢である。