最近20数年ぶりに買い直したグレイトフル・デッドの今なお形を変えてリリースされ続けている公式海賊版シリーズの第1弾であった二枚組CD『ディックス・ピックスVOL.1』。1973年12月にフロリダ州タンパで収録したライヴ音源を基になっているんだそうだ。国内盤がリリースされたのは1990年代半ば頃だったろうか。丁度最初にデッドに興味を持ち始めた頃で、地元のショップでほぼリアルタイムで購入したんだったと思う。
私がことグレイトフル・デッドに関しては数少ない曲単位で好きな曲のひとつが「Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo / ミシシッピー・ハーフ・ステップ・アップタウン・トゥードゥルー」って曲。これはデッドのスタジオ録音作品の中でも人気作のひとつなのであろう『ウェイク・オブ・ザ・フラッド／新しい夜明け』というアルバムに収録されている曲なのだけど、私は『ディックス・ピックスVOL.1』のDisc1の3曲目に収録されているライヴver.で初めて耳にし、聴き返すうちに好きな曲になっていった。
よって、私の好きな、いつまでも忘れられない「Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo」は、『ウェイク・オブ・ザ・フラッド／新しい夜明け』のスタジオver.ではないのである。この夏に『ディックス・ピックスVOL.1』を買い直し、20数年ぶりに同盤の「Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo」を耳にしたことによってそのことを確認した。
