空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

あれがなければ...

 2002年か2003年だったと思う。かのエイベックスが発売元となってアングラ・レコード・クラブ(通称:URC)の名作群を続々とCDで復刻。それに乗じて音楽雑誌「レコード・コレクターズ」が巻頭でURCの大特集を組んだ。それが私とURCとの、そこからかつてレコードを出したことがあるアーティストとの出会いのきっかけであった。

 それは私にとって、聴く音楽の守備範囲と許容範囲を大きく広げてくれた大きな出会いだった。

 あの時あのタイミングでURCに出会えた事は今でも感謝している。あれがなければ、加川良高田渡友部正人三上寛も「名前は辛うじて聞いたことあるけど...」な存在のままだったろうし、なぎら健壱は私の中では単なるタレント/俳優に過ぎなかったであろう。なにより彼らの生み出した素晴らしい音楽には出会えないままであったろう。

また大切な人がひとり...

natalie.mu

 昨日、夜勤に出かける準備中に飛び込んできた加川良さんの訃報。今年の初めごろだったか、Twitterのタイムラインに現在彼は闘病中(入院中)である旨を記したどなたかのツイートがRTされて載ったのはなんとなく憶えているけれど、急性骨髄性白血病であったとは知らなかった。

 驚いた。ショックだった。彼が1970年代にリリースしたアルバムの『教訓』『親愛なるQに捧ぐ』『アウト・オブ・マインド』の3枚は、CD化されてから知ったのではあるが、初めて聴いて以来ずっと大好きで今でも時折聴いているだけにね...

 加川良さんのご冥福をお祈りいたします。彼が残した音楽はこれからも大切に聴き続けます。

ホントに旺盛な人だったんだな

 少し前に出た記事だけど、やはり大好きなミュージシャンに関する"最新の"記事なので、このブログでも取り上げておかないとね。

nme-jp.com

 音楽サイト「メタル・トーク」によれば、ドイツ出身のバンド、スキュー・シスキンのジム・ヴォックスが、数年にわたって行ってきたレミー・キルミスターのソロ・アルバムの制作が最終段階にあることを明かしたという。

「リリースに関してはモーターヘッドのマネージメントの管轄だから、いつリリースできるかはまだ分からないんだ。長い時間がかかっちゃったね」とジム・ヴォックスは語っている。「レミーは多くのものをこの世に残していったんだ。レコーディングされた音源もたくさん残ってるし、これら全部をどこから取り掛かろうかって感じだったんだよ。焦ってリリースする必要はないから、おそらく今年の終わり頃になるんじゃないかな」

  モーターヘッドの...ではなく、ひとりのロックンローラーとしてのレミーの白鳥の歌達のリリースの報が入ってきた。これは聴き逃せない。リリースされる日が楽しみである。

 創作意欲もライヴへの意欲と共に最後まで旺盛だったレミー。改めて、やることを残して病に倒れたのは無念だったろうなと...

私にとってはそういう人

 エリック・クラプトン。私は彼の大ファンだった事は正直一度もないのだけど、好きになるミュージシャンの傍らにいたり、彼の軌跡が新たに好きになるミュージシャンの創り出す音楽に影を落としていたりってことが非常に多かった人なので、「縁のない人」だとか「遠い人」だとか思ったことも一度もないのであった。