空中逍遥ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

君はこんな言い方嫌かもしれないけど

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 先日のことですが、6年ぶりくらいに友部正人を聴きました。

 2000年代の初めに、ふとしたことから出会った友部正人の歌は、十代の頃にはじめてロックに出会ったときと並ぶ衝撃と言っても過言ではなかったと思います。彼の口から「歌」という形で発せられる「言葉」は、聴き手である私に、時に「で、お前はどうなんだ?どう考えるんだ?どう行動するんだ?」と迫ってきたり、美しい風景や何気ないけど頭の中に焼き付いて忘れられない光景をたくさん見せてくれました。彼の創る歌の中でひとり佇んでいるかのような錯覚に陥ったことも数知れず。

 そんな友部正人の歌世界に身を置くことにいつしか快感を覚えるようになり、片っ端からCDを買い集め、聴きまくり、友部さんが広島にライブにやってくる時は、ほぼ欠かさず聴きに行っていましたね。2003年~2008年までの約5年間の話。

 2008年の秋ごろでしたか、個人的事情やら金欠問題やらで、友部さんのCDの殆どを手放す羽目になってしまった時は、思い出すとその時の思いが鮮明に蘇ってくるくらい、忸怩たる思いをしたものでした。その時に手放さず手元に残った友部さんのCDが、上の画像にある2枚。友部さんのデビュー25周年の年に出たベストアルバム『少年とライオン』と1986年に制作されたオリジナルアルバム『6月の雨の夜、チルチルミチルは』。どちらも友部さんのライブを観に行った際に、終演後に購入したもの。私の名前入りで友部さんから直にいただいたサインが入っています。「○○さんへ」っていう私の名前入りでね。『少年とライオン』はCDのレーベル面に。『6月の雨の夜~』はブックレットに。だから手放せませんでした。だけど、前述にあるような忸怩たる思いを思い出したくないゆえに、聴く気になれないまま、CDラックの奥の方に収納されたままになっていました。

 6年ぶりにあの頃とは違うCDプレーヤーで聴く友部さんの言葉、見せてくれる景色は、当たり前だけど、今でも鮮明。私の中でずっと屹立しているかのようでさえありました。当たり前なんだけど。でも、その事実に私は感動していました。