空中逍遥ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

ただいま格闘中

  NHK-BSでの「ちりとてちん」再放送にハマった影響で、最近はぼちぼち上方落語のCDをぼちぼち買い集めているところなんですけど、現在、上方落語初心者として、ちょっと「壁」に感じているのがこのCD。『枝雀落語大全 第四幕 ●口入屋 ●阿弥陀池』。

枝雀落語大全(4)

枝雀落語大全(4)

 

  桂米朝門下の桂枝雀さんは、1980年代にTVで大人気で、私も何度もTVで彼の落語を見たことがあるんですけど、クドいほどにころころ変わる表情、大仰な仕草、擬音が、そのスピーディな語り口に目一杯織り込まれた彼のスタイルは、正直苦手でした。消化しなけりゃならない情報が多すぎるように感じていました。もっとも、その頃(十代の)私は、意識して落語という芸を楽しんでいたわけでなく、数多あるお笑い芸のひとつとしてTVで見ていただけでしたけど...

 その頃から30年近い月日が流れ、「ちりとてちん」をきっかけに上方落語に触れてみようという気になった私。かつて苦手に思っていた桂枝雀さんの落語にもこの機会にきちんと向き合ってみようと思い、上記CDを購入したわけですけど...

 いやあ、表情、仕草の見えない音源だけで聴いても、昔、感じていたように、入ってくる情報量がメチャ多く感じてしまいますなぁ。特に本CDの「口入屋」は、それこそ再生装置と対座して耳を彼の噺に集中するくらいの心持ちでないと、頭の中がこんがらがって何の噺なのかわからなくなってしまいます。

 昔と違い、上方落語の方こそ初心者ですが、江戸落語の方で、それなりの数の噺家さんや演目にメディアを通して触れてきたつもりなのに、30年近く前に枝雀さんに感じた苦手意識が殆どあの頃のまま自分の中にあったのは、ちとショックでしたね。でも、せっかくの縁。こうして枝雀さんにこのCDを通して再び出会えたわけだから、もう少し彼の「口入屋」と対座してみようと思っています。