空中散歩ブログ

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【2022/09/17 濤踏

 調べてみると、ピアニストの板橋文夫さんが、タップダンサーであり全身打楽器奏者である女性のレオナさんとベーシスト瀬尾高志さんからなるトリオが「濤踏(とうとう)ということらしい。そこにアルトサックスの纐纈雅代さんとギターの細井徳太郎さんをゲストに迎えたのがこの日のライヴ。

 レオナさんって勿論私はそのパフォーマンスを初めて観たわけだけど、所謂よく知られている「打楽器」を使われることはなく、金属製の薄い板をステージ上の自分のスペースに何枚か敷き、そこで跳ねたりタップを踏んだり足踏みしたりなどしながら音を出し、テーブルの上に所狭しと置かれた洗面器を始めとする金属製の小物を次から次へと両手に取って打ち付けて鳴らし、果てはゴミ袋のような大き目のビニール袋を振り回したりこすったりしながら音を出すといった塩梅のパフォーマンスを展開されていた。

 そんなレオナさんを擁する濤踏(とうとう)に、時にフリーキーな音色で興奮させてくれるアルトサックスの纐纈雅代さん、そのプレイでROCK的なカタルシスを与えてもくれるギタリストの細井徳太郎さんを加えたクインテット(?)が、彼等にしか生み出せないカッコいい音楽を手さぐり的な状態から徐々に形を成していく過程を目撃したような心持ちになったライヴだったな。

レオナ(Tap&全身打楽器) 板橋文夫(P) 瀬尾高志(B) ゲスト:纐纈雅代(As) 細井徳太郎(G)