故・中山康樹氏の著作「ジャズメンとの約束」の中の「マイルス」と題された一章。マイルス・デイヴィスから「ギタリストを探しているが、オマエが俺だったら誰を雇う?」と問われた中山氏が咄嗟に名前を出したのがテリエ・リピダル。
そのエピソードを読んで以来気になっていたミュージシャンであった。いつか音盤をと思いつつ延ばし延ばしにしていたが、先日ようやくAmazonのマーケットプレイスでCDを1枚入手した。
『RYPDAL/VITOUS/DEJOHNETTE』と参加プレイヤーの3人の名前が並んだアルバム・タイトルの通りの、ミロスラフ・ヴィトウス(ベース)、ジャック・ディジョネット(ドラムス)とのトリオによる作品。
"息をのむような壮大な風景を三者が音で表現しようとしてる"ってのが最初に聴いた時の印象。ま、これは半分くらい「ながら聴き」しての印象なので。対座してじっくり耳を傾ける種類の音楽であろう。