空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

『ダウン・ホーム』の思い出

ダウン・ホーム +6

ダウン・ホーム +6

 

 久々にジャズを。白人テナー奏者ズート・シムズの代表作に数えられる『ダウン・ホーム』。天気の良い昼下がりの我が部屋に冴え渡るズートのテナーの音色が映えまくりで実に心地よいひとときを過ごしている。

 ふと、このアルバムとの出会いを思い出した。

 あれは1990年代の半ばのちょうど今頃の季節、週末を利用しての一泊二日の旅行で訪れた兵庫県のとある町。遅めの昼食を取るために立ち寄った小さなカレー屋さん。そこでチキンカツカレーを食べている間中店内に流れていたのがこのアルバムだった。

 磁器で出来た古ぼけた猫の置物が置いてある出窓のすぐそばの席。差し込む日差しの心地よさと、ズート・シムズのテナーをはじめとする参加プレイヤー達の素敵な演奏が実にマッチして、単なる旅先での昼食が忘れられないひとときとなった。で、食べ終わって店を出る際にレジで、先ほど店内に流れていた音楽は誰の何というレコードなのかを聞いてメモし、広島に帰ってから『ダウン・ホーム』を探して入手した次第。以来、自分の中で忘れられないジャズのアルバムの1枚となっている。

 ちなみに、今聴いているのはその時に買った『ダウン・ホーム』では勿論ない。あれはとっくの昔に手ばなしてしまっている。(笑)今聴いているのは、昨年のジャズのマイ・ブームの時に久しぶりに買い直したCDである。