円熟云々言いたいところですが、この人の場合、二十歳くらいの頃から老成してた感もあるからなあ... トラッド・シンガーの佇まいのウインウッド。Steve Winwood // John Barleycorn (Must Die): http://t.co/70lg4C2fXk
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 10月 5
昨日の夜、上記ツイートにある動画(You Tube)で、英国産フォーク・ミュージックを下敷きにした名曲"ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ"を歌うスティーヴ・ウインウッドを観て感じ入るところ大であったので、今朝は久々にトラフィックの4thアルバム『ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ+4』を聴いています。
私は、ロック・バンドを好きになるときに、佇まいの面白さという点に惹かれてってことも多いのだけれど、このトラフィックなどその典型ですね。天才マルチ人間・スティーヴ・ウインウッドに、バンドでは常にウインウッドの相方、二番手的な存在で、後にはドラマーでありながら、ステージやレコーディングでヴォーカリストに専念することも少なくなかったジム・キャパルディ、どこかヘタウマっぽさを感じるサックス&フルートのクリス・ウッド。天才肌に腹心二人という図が非常に興味深いんですよね。
さて、上記ツイートにも書いているけど、この歌"ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ"を作ってから40数年、60歳代も半ばを過ぎたここにいるウインウッドは、老齢のトラッド・シンガー(フォーク・シンガー)といった佇まい。その突出しすぎた才能ゆえなのか、若い頃から老成してる感のあった彼ですが、そう私に感じさせたかつての彼の作品や彼自身の個性に、ようやく実年齢が追いついてきたというところでしょうか?(笑)
ここでのスティーヴ・ウインウッドには、一時期凝ってよく聴いていた英国の伝承音楽(フォークソング)に現代の息吹を加えて伝え続けるフォーク・ロック・バンド、トラッド・ロック・バンドの男性シンガー、もしくはピンの男性フォーク・シンガーに通じるような、暖炉とか薪ストーブのような暖かさを感じます。