空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

お題には沿えていないでしょうが...

 今週のお題「お母さん2014」

 もう数十年も前の話。私が小学3年か4年の晩秋の頃だったと思います。ある空模様が怪しかった土曜日の午後、学校から半ドンで帰宅した私と妹は、母に連れられ電車に揺られ、広島市内へ出かけました。市内中心部の...うっすらとした記憶では立町あたりだったかな?

 私と妹は母に連れられるままに、一軒の磁器人形を取り扱っている小さなお店に入っていきました。磁器人形とはいってもそんなに高級なものではなく、普通にそのへんの家のリビングに飾ってあるような、外人女性やら子供やら動物やらの磁器人形が小さな店のガラスケースの棚に所狭しと並べてあるようなお店でした。

 店主のおじさんと母がなにやら話をしたり、おじさんに手渡された紙に母がなにやら書き物をしている間、私と妹は店内の人形を眺めたり、店内の母の目が届く範囲で、店の外をウロウロしたりしながら、母の何がしかのその店での用事が済むのを待っていました。

 その店にいたのは30分くらいかな?その後は某デパートの地下の食品売り場で買い物をして、広島駅近くのスーパーにも立ち寄って、それから帰路についたんだと思います。地元の駅に着いたあたりから雨が降り出し、バスに乗り込み最寄のバス停に着くころには、かなり強い雨になっていました。それが夕方の6時過ぎくらいだったかな。晩秋の夕方6時ですからあたりは既に真っ暗。歩きなれたバス停から家までの道なのに、真っ暗な上に土砂降りに近い雨の中ですから、家までの15分くらいの時間がとてつもなく長く感じました。

 ↑これ、土砂降りの雨の夜などにふと思い出す幼き日の思い出です。懐かしく思い出すと同時に、いったいあれはなんだったんだと不思議な気持ちになります。当時も今も磁器人形など興味のない母が、なぜ数十年前のあの日、あのお店に私達を連れて出向いたのか?そもそも何をしにいったのか?記憶では少なくともあのお店で人形を買って持ち帰ったりはしてないはず...

 過去にこの件について母に確かめたくなったことも何度かありましたが、"幼い頃のささやかながらも不思議な思い出"としてこのままにしておきたい気持ちの方が強くてずっと不思議なままで今日に至ります。ま、母にたずねてみたところで「なぁ~んだ、そんなことか」で終わっちゃうような答えしか返ってこないでしょうしね。(笑)このまんまでいいかな...と。