週前半で長女・ふ久のあまりにも唐突な輿入れ、週後半で「主計兵として海軍に志願したい」宣言した次男・活男。第二次世界大戦末期に青春時代を送る西門家の二人の子供が、全く対照的な形で、悠太郎・め以子の夫婦の下から巣立っていった今週のNHKの朝ドラ「ごちそうさん」。
物資の乏しい戦時下、「ごちそうさん」の精神を胸に幸せな家族の営みが続いていた西門家にも、いよいよ時代の大きな波が覆いかぶさってきました...
昭和19年。め以子(杏)は大豆の粉で肉の代用品を作るなど、たくましく生きている。悠太郎(東出昌大)は建物疎開を進める仕事に従事するように。泰介(菅田将暉)の先輩・諸岡(中山義紘)がまもなく出征することになる。明るくふるまう一同。だが、ふ久(松浦雅)が諸岡の子どもを産みたいと言い出し驚かせる。結婚はしなくてもいいとまで言い、悠太郎を怒らせるふ久。め以子はふ久に味方したくなる。諸岡はきっぱりと断る。ふ久は諸岡の家におしかけ、精一杯気持ちを伝える。泰介の話からふ久の愛情と真剣さが伝わり、悠太郎とめ以子はふ久を連れて諸岡家に向かう。軍需工場で働く活男(西畑大吾)が、海軍でコックになれればと主計兵に志願したいと言い始める。断固として許さないめ以子。そんな折工場で事故があり、志願をあきらめるかと期待するが、活男の決意はますます強まる。悠太郎は戦時中でコックの修業ができない活男の苦しさを感じ取り、志願を許す気持ちに。料理がしたいのなら、と、ふ久と諸岡の内祝いの支度を活男に手伝わせるめ以子。二人は大豆の粉を活用して精一杯のごちそうを用意する。が、内祝いの後、め以子は活男が志願する本当の理由を知ることに。
仰天してしまいそうな話の流れに何度も笑った前半。不覚にも涙してしまうことも多かった後半。忘れられない週になるであろう今週(2月17日~22日)の「ごちそうさん」。今週1週間の視聴後の感想ツイートを、こうしてブログ記事という形で残しておこうと思います。
「腐久」が久々に頭をもたげてきたと思ったら「諸岡くんを複製したい」発言!でも、このご時勢、ふ久ちゃんの(実害はない)突拍子のない言動に振り回されつつも、ホッとさせられたり笑わせられたりすることも多いんだろうな。#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 17
住民の命を守るため、非情に徹し、騒ぐ住民を一喝して建物疎開を承知させた悠さんや、あとで一人苦悩する悠さんの姿も印象的だったな。大火で母親を失った悠さんだからこそ、ああ言い切れたんだけど、今の悠さんなら家族と共に歴史を刻んだ家への愛着も解るだろうし... #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 17
"ごち"観てて、こんなにじれったい気持ちになったのははじめてかも。(笑)ラスト2分ずっと「泰介、はよしゃべれ!」と思ってました。で、「姉ちゃん、夜這いしとった」でエンディング。これじゃヘビの生殺しじゃあ~~ #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 18
ふ久とめ以子と悠さん、それぞれが頭の中で考えてることがまるで違ってて、とにかく会話がちぐはぐというか、ことごとく噛み合ってないのが面白かった。これはふ久の"言葉に出来ない"衝動の話。#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 18
”湧き出てくるけど言葉で説明出来ない感情"。これはふ久の"I Can't Explain"ですな。(笑)観ててあのリフが頭の中で鳴り響きました。これも青春!#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 18
あれはふ久が諸岡家に輿入れしたってことなのか?昼間の夜這い未遂からのあっと驚く展開でしたね。(笑) ふ久はもうとっくに、少なくとも1年位前?には自分のホント気持ちに気付いてたんだね。ああいう子だから、ああいう風な言葉やふるまいしかできなかったけど... #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 19
幼少期に、あまりに素直で純粋でよい子すぎて、かえって先行きの危うさやを感じさせていた泰介が、しっかり者の長男坊に成長を遂げたな。何かと親に心配をかけてた姉や、共に言動が極端になりやすい両親の傍で育ったのが、逆に幸いしたか。(笑)#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 19
ふ久問題が一応の収束をみた西門家に、今度は活男の海軍志願問題が!はじめて家族に直に被さってきた戦争という時代の波。昭和19年なら、どんな形であれ船に乗りたいなんて息子が言い出したら、普通の庶民の親は冷静ではいられまいて。め以子や悠さんはどんな態度を見せるのだろう?#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 19
そういえば、ふ久は、子供は見えない力で育つ云々って言ってたけど、め以子には料理という「見えない力」への裏打ちになるものがあったけど、果たしてふ久には??? #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 19
巣立っていこうとする活男。そんな息子に淋しさ半分嬉しさ半分の母親・め以子の涙。ここにも絡んでくる「お国のため」というフレーズ。だけどこのシーンに関してはこれほど邪魔に感じられるフレーズはない。そのフレーズあってのこのシーンだと解っていても... #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 21
「二人揃わないのか...」 ふ久は「腐久」な部分を、打ち消したわけでも、打ち止めにしたわけでもなかった! #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 21
ここへきて無邪気さ全開に描かれている活男を見ていると、逆に、これから彼が乗るであろう船が無事に帰ってこれる気がしなくてねぇ... #ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 21
着物を売り、リュック一杯包丁捌きの練習用の馬鈴薯を用立ててきため以子。涙は一杯流したけど気丈さは保っていため以子。かっちゃんが何時の間にか「大きくなっていた」ように、め以子もすっかり人のお母ちゃんだったのである。メイクや仕草がそれを感じさせないので、案外忘れがち。#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 22
あの最後の胡瓜一切れが特に象徴的だったけど、かっちゃんは二度と帰ってこないと思わせられる描写や暗喩。無邪気な笑顔と泣き顔が交差していた渇ちゃんの表情。ぬか床とお静さんの悲痛な声...いつのまにか心は西門家の食卓に同期してたわwかっちゃん、無事ここへ戻ってきて欲しい。#ごちそうさん
— 【空中散歩】 (@in_the_air3stps) 2014, 2月 22