空中逍遥ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

お題に沿えているのかどうか

今週のお題「飼ってる、飼ってた、飼ってみたい!」

 家に金魚はいるけどアレは殆ど親父がひとりで世話してるようなもんだし、昔うちにいた猫のことは以前記事にしたこともあるので、今週もお題はパスしようかと思ってたけど、ふと思い出したことがあったので...

 もう10年以上も前の話だけれど、当時よく読ませてもらっていたブログのひとつに、とあるロック系のレコードレーベルのオーナーさんのブログがありました。そのレーベルで扱ってるアーティストには特に興味はなかったのだけど、偶然ブログの存在を知ることとなり、同世代の方で、過去に観たり聴いたりしたものに共通するものがあったり、過去の苦い経験に共通するものがあったりで、共感するところも多く、いつのまにか読者になっていたのでした。

 或る年の夏のこと、そのオーナーさんは、家に迷い込んできたメスのカブトムシをそのまま飼い始め、飼育日記のようなものをブログにしたためるようになられました。子供の時以来というカブトムシの飼育に奮闘する彼の姿に、私はいつのまにか感情移入してしまい、それまで以上に彼のブログの更新を楽しみに待つようになっていました。

 ホームセンターのペット用品売り場で飼育道具やエサを買うところから始まって、エサを少しでも安く手に入れようと都内のペットショップ巡りをしたり、メス一匹じゃかわいそう、あわよくばつがいになるかもしれないとオスのカブトムシを買って来たり...という風に、あの年の夏、カブトムシはどんどん彼の私生活を侵食し、やがて彼は二匹のカブトムシをパートナーと呼ぶようになっていました。(笑)

 そのサマをブログを通して見ながら、カブトムシとかクワガタムシってのは、男の心を少年に戻してしまうモノがあるんだよなあなんて思ったり、カブトムシやクワガタムシに夢中だった自分の少年時代を思い出したり、つがいになることを期待してオスも飼ってみたものの、両者の相性が悪く、エサを取り合ってケンカをはじめたって話(←コレの描写が秀逸でした)に大笑いしたり、とにかくあの年の夏*1の彼のカブトムシ飼育記は、読者の私にもいつのまにか少年時代以来のカブトムシの飼育を追体験させてくれるようになっていたのでした。

 やがて季節は夏から秋へ。ひと夏しか生きられないカブトムシ。まず8月の終盤、彼が仕事からの帰宅後にメスが死んでいるのを発見。残ったオスの方は9月の半ば近くまで頑張って生きていましたが、肌寒さを感じる9月のとある夜に彼の掌で力尽きてしまったのだったと記憶しています。それぞれのカブトムシの死に関しての記述にはしんみりさせられましたねぇ。特に異例の長生きだったオスの最後を看取った記述は胸に詰まるものがありました。

 毎年私には、「夏の終わりをはっきり感じた日」ってのがあるのだけれど、この年は間違いなく、このレコードレーベル・オーナーさんのカブトムシ飼育日記が終わってしまった日でしたね。

 

 

*1:たしか2003年だったと思います