空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

これは初めての経験

 どうもここのところ愛用の自転車の空気の減りがやたらと早いので、タイヤ(チューブ)に穴でも開いているのかと、買い物に出たついでに自転車屋さんに寄って診て貰うことにしました。ちなみに始めて利用する自転車屋さんです。

 自転車屋さんの主曰く、タイヤ内のチューブの空気注入孔のバルブ付近に数箇所擦り傷があり、そのうちのひとつから空気が漏れているのが原因らしい。遡ること2ヶ月近く前、その自転車屋さんではない別の自転車屋さんでタイヤの交換をしてもらったことがあったのですが、おそらくその時にチューブに傷が付いたみたいです。それ以外にチューブに擦り傷が出来るような心当たりはありません。

 手際よくパンクの修理をしてくれている主の横に立ち、暇つぶしに携帯など眺めながら修理完了を待っていると、突然「パーーーン」と耳に突き刺さるような大きな音。何事かと携帯から目を離し、修理中の主の方を見ると、修理が完了しタイヤのチューブに空気を注入してる最中に、空気の容量オーバーか、はたまた前述のチューブの擦り傷が広がってしまったのか判りませんが、チューブが破裂してしまったようです。

 主は申し訳なさそうに、「すいません。パンク修理の値段(860円)で、タイヤとチューブを交換させてもらいますんで、あと20分時間をください」と言ってきたので承知し、予定していた買い物をその間に済ませておこうと、私は自転車屋を離れ、近くのディスカウント・スーパーに向かいました。約30分後、買い物を済ませた私は、自転車屋へ戻り、パンクの修理代金860円を支払って、自転車を引き取り家路に着きました。

 それだけの話なんですが、当初、チューブの数箇所の擦り傷とそのうちのひとつの擦り傷から空気が漏れているのを見つけ、そのことを私に教えてくれたときの自転車屋の主の表情がやけに曇っていたのと、口調が深刻そうだったのが、妙に後々まで印象に残っていました。その時に、空気の注入孔のバルブ近くの傷だけにパッチゴムを本当にベストな状態で貼り付けられないと言っていたことや、他の擦り傷からもそのうち空気が漏れ出す可能性も無くはない...とも言っていたことも含めて...

 プロの自転車屋として、パンクの修理で100%ベストの処置が出来なかったことは気になるだろうし、空気漏れの危険性のあるチューブの傷はやはり見逃せない。でも、あくまで「もしかしたらそういう可能性もある」という話であって、今のところは傷口が大きくなる気配はないわけだから、商売人としては、余計な処置はできない...そんな葛藤が主の頭の中で起こり、つい空気を注入する際の手元が狂っちゃったのかも?なんてことを想像したりしてしまった本日の夕刻でした。