空中散歩ブログ

そらなか004の思い出の保存庫です

そういえばそうだった

 昨日アップした記事で思い出したことをひとつ。

 昨日の記事では、その家の子A君に誘われるままに一度だけお邪魔した「スネ夫の家」で体験した出来事のことを書いたのだけど、書いてるうちに少しずつ思い出し、記事を上げた後で、「あ!間違いなくそうだ!」と確信したことをひとつオマケとしてここに書き記しておくことにします。

 それは、小学5年の今頃の季節に友人Yと共に訪れたあの「スネ夫の家」で、私は(恐らく)生まれて初めてロック体験をしたんだってことです。

 あの家では、普段A君らが使っている子供部屋(勉強部屋)の他に、A君や彼の兄弟(確か兄が二人いると聞いたような...)の友達が遊びに来たときに使う子供用の遊び部屋がありました。私たちがお邪魔した時も、途中からその部屋に通され、帰るまでそこで話をしたり、ボードゲームをしたり、大量にあった漫画を読ませてもらったりして過ごしたんだけど、その部屋にはステレオが置いてあり、そのステレオの周辺の壁には歌手やらロック・バンドのポスターが貼ってありました。そのポスターの中に当時本国アメリカだけでなく世界中で大人気だったハードロック・バンド、"KISS"のポスターがありました。KISSのド派手なメイクと過激なライブパフォーマンスは、当時小学生だった私たちが普段に目にする機会の多い学習雑誌や漫画雑誌でも何度も紹介されたりしていたので、当時小学5年だった私たちでも、そのバンド名と佇まいは知っていました。多分、3人で話をしてるときにそのKISSのポスターのことが話題になったのでしょうね。A君が中学生のお兄さんのものだというKISSのLPレコードを、部屋に合ったステレオで聴かせてくれたんです。防音がしっかりした部屋だったのか、かなりのボリュームで。そのLPレコードの帯にあったアルバムタイトルが『地獄の軍団』でした。

地獄の軍団

地獄の軍団

 

 1970年代のKISSの代表作に数えられる『Destroyer』ですな。ロックのレコードなどそれまで全く聴いたことなかった私はその音圧に驚いたものでした。でも、ステレオと対座して聴いていたわけじゃなく、ゲームをしたり漫画を読んだりしている後ろで流れていたので、一曲一曲の印象とかはありませんでしたけどね。正直、途中でうるさく感じるようになってきたので、A面が終わった後に、一緒にいたYと口をそろえて「レコードはひっくり返さなくていいよ。もういい!」とA君に言ったのははっきり憶えています。(笑)ただ、1曲目の「デトロイト・ロック・シティ」のスリリングなイントロは後々まで憶えていましたが...


Song 1 Kiss Alive II Detroit Rock City - APR.2,1977 ...

 私がロックを好きになり、ハードロックにハマり、はじめてKISSのレコードに触れることとなるのは、この時から6年くらい後のことでした。その時のKISSは、ギターのエースとドラムのピーターは既に脱退していて、トレードマークだったメイクを落として素顔でレコード・ジャケットに登場し、ステージに立っていました。