空中散歩ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

夜明け前にとりとめもなく

 今日も今日とてこんな真夜中に「ちりとてちん」再放送視聴。(笑)

 徒然亭草若師匠は「噺」も「話」も名人だけど、人の話を聞いてあげることにも長けていらっしゃる。「徒然亭若狭」こと喜代美も、悩みを、泣き言を、愚痴を、ずいぶん聞いてもらっていました...っていうより、喜代美は草若師匠の前に座ると、自然となんでも話したくなるような気持ちになっているように見えました。

 本日(18日)の再放送分では、病床の草若師匠を見舞った、喜代美の父方の叔父さん(父・正典さんの弟)にあたる小次郎さんが、いつのまにか草若師匠に、父や兄に感じていた劣等感や、今際の際に父・正太郎さん(喜代美のお祖父さん)が自分には何も語りかけてくれなかったことなどを、打ち明けていました。そんな小次郎さんに草若師匠は、喜代美に対していつもそうだったように、小次郎さんの(そして観てる我々の)心がほんわかと暖かくなるような言葉を返していました...

 「ちりとてちん」という落語を題材としたドラマの原点である「愛宕山」という噺。今日(18日)の再放送分では、この噺をベースにした回想シーンがふんだんに使われていました。病院のベッドの上の余命いくばくもない草若師匠のシーンと同時進行で、自分のこれまでの歩みを題材とした新作落語を創るために、喜代美が子供の頃から現在に至るまでを振り返っているのです。

 「ちりとてちん」に「愛宕山」の一節が登場するたびに、私はその日の内に手持ちの桂吉朝さんの「愛宕山」が収録されているCDを聞き返してしまいます。「ちりとてちん」のお陰で出会い、大好きになってしまった「愛宕山」。そして演じる桂吉朝さん。Amazon で安く手に入りそうだからという理由だけで手にした吉朝さんのCDですが、今や手放せないくらい大切なものになっています。吉朝さん、もうずいぶん前になりますが、若くして亡くなられてしまいましたね。元気に活躍していらっしゃる当時は縁がなく出会えていませんでしたが、残念です。

おとしばなし「吉朝庵」 その4 愛宕山/七段目

おとしばなし「吉朝庵」 その4 愛宕山/七段目