空中逍遥ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

饅頭こわい

 今週の「ちりとてちん」再放送は、主人公の「徒然亭若狭」こと喜代美が、落語家としての最初の大きな壁にぶつかり悩んでいるという話と、喜代美の故郷である福井県の小浜で落語会があったついでに喜代美の実家に立ち寄った草若師匠が、喜代美の母である糸子さんに、愛する弟子達のことを話して聞かせているという話が、ドラマの中でうまく交差していて、楽しいです。

 喜代美のぶち当たった壁というのは、高座に上がったとき、「枕」ではお客さんが笑ってくれるものの、いざ本題に入るとお客が引いてしまっている様に感じる。全然ウケなくなってしまった...と、いうもの。で、悩んだ喜代美は、4人居る兄弟子(草原、草々、小草若、四草)のひとりひとりに相談してみるというのが上記の前者の話。

 で、その時、喜代美が高座にかけていた噺が、あまりにもポピュラーな「饅頭こわい」。

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 「饅頭こわい」は、私は、20年近く前に入手した故・桂枝雀さんのカセットテープを持っているので、オーバーアクションとギャグ満載の枝雀版が一番親しんだ「饅頭こわい」ということになります。今週の「ちりとてちん」が前述のような展開ということもあって、ここ2~3日、この枝雀版「饅頭こわい」を何度か繰り返しラジカセで聴きました。

 今も憶えている方も多いであろう、枝雀さんの客席に爆笑の渦を巻き起こす独自のスタイルは、それはそれで聴いてて楽しい(私は、若干苦手意識も持っているが...)のですが、「ちりとてちん」第100話にて、妹弟子の若狭(喜代美)に手本を見せるべく四草が高座にかけた「饅頭こわい」を観て以来、枝雀さんのスタイルではない他の...なんていうかな、もっとシンプルに端整に練られたような「饅頭こわい」を聴いてみたい、違う形で「饅頭こわい」を楽しませてくれる噺家さんに出会いたいと、強く思うようになりました。ほぼそれしか聴いてなかったからなのか、あまりにも枝雀さんの「饅頭こわい」の印象が頭の中でガッチリ固まってしまっていたことに、改めて気付いたんですな。