空中散歩ブログ

そらなかのちょっと長い呟きです。

フレデリック

 雨の日曜日。出かける気分にも何かをする気分にもならないままにパティ・スミスの オールタイム・ベスト・アルバム『アウトサイド・ソサエティ』を聴いていたのですが、その時ふと思い出したのは、数年前に当時やっていたブログに書いたパティ・スミスに関する2つの記事のこと。

 私とパティ・スミスという稀代のアーティストとの最初の出会いについて綴った記事で、自分で言うのもなんですが、当時、記事に貼り付けていた(You Tubeにて見つけた)映像と共に、結構お気に入りの記事でしたね。(笑)

 そして、今にして思えば、私にとってこれが、再びパティ・スミスに関心が向くようになったきっかけだったとも言えるかもしれません。

 そんなわけで、旧ブログで眠っていたそれらの記事を、引用文という形でこの場所に復活させることにしました。(笑)

 今、パティ・スミスは私にとって大切なアーティストのひとりです。今年の初めには、地元・広島にて、念願だった彼女の来日公演を初体験しました。盟友レニー・ケイらと共に広島クラブクアトロの小さなステージに立っていたパティは「伝説の…」だの「パンクの...」だのといった形容など不要の、21世紀のロック・シーンを生きて歩み続けている表現者でした。

 hi hi hey hey ― 2009-01-19 23:59

 

 17、8年くらい昔の話になるけれど、そのころよく通っていた輸入盤屋さんでは、店内に設置してあるモニターで正規版、海賊版問わず、ロック/ポップ系アーティストのPVやライブのビデオを流していた。 

 レコードやCDを物色しにきているわけだし、必ずしも興味のあるアーティストのビデオが流されているわけでもなかったから、モニターを注視することなど殆ど無かった私だったが、レコードやCDを漁る手を止めて見入ってしまった数少ない例の一つが、パティ・スミスのライブ映像だった。 

 おそらくどこかの国のTVで放映されたものを録画したものがマスターテープなのだと思う。かなり荒めの画像だった。モニターの中のパティ・スミスは、“Frederick”という歌(タイトルが判ったのはずっと後だけど)を歌っていた。

 身体でリズムを取ったり、時に軽く踊るような仕草を交えながら幸せそうに歌う彼女と、どこまでもやさしい“Frederick”という楽曲は、私がロック・ファンのたしなみwとして頭の中に入れていた、彼女についての知識とか、そこから生まれた(貧困な)イメージとしての彼女とは、かなり懸け離れたものだったので驚いたのを憶えている。そして、これが私がパティ・スミスというアーティストにきちんと触れた最初だったと思う。 

 


Videopoem Presents Patti Smith "Frederick ...

 

  本日、You Tubeから持ち帰りここに貼り付けさせていただいた(アップ主さん、Thanks!)パティ・スミスの動画は、昨年夏に行われた彼女のライブの模様を収めた映像らしい。彼女は“Frederick”を歌っている。さすがに年取ったなぁ...とはやっぱり思ったけれど、それでも充分素敵なパフォーマーであり、「衰え」などとは無縁の人であるのが確認できて嬉しくなったりもしたな。 

 かつてこの歌を捧げた人は、もうずいぶん昔に亡くなってしまわれたけど、ここで“Frederick”を歌っているパティは、私が昔、常連だった輸入盤屋さんのモニターで観た映像同様、幸せそうである。きっと、この歌の中に彼女の大切な人は生き続けているのであろう。 

 久しぶりに彼女の姿と“Frederick”に触れられてよかった!

  そして、上記記事から数ヵ月後に書いた、【続き】のようなもうひとつのパティ・スミスに関する記事↓

hi hi hey hey ― 2009-05-01 21:31

 

 今年の1月にこんな記事(注・↑上記の記事のことです)をここにアップしたんだけど、この記事の中にある“17~18年前に当時よく通っていた輸入盤屋さんの店内のモニターで流されていたパティ・スミスのライブ映像(恐らく1970年代のモノと思われる)ってのは、ひょっとしてコレだったんじゃね?と思われる動画を本日You Tubeさんで見つけた。 

 


Patti Smith - Frederick - 1979 - Rockpalast - YouTube

 

 1979年のパティ・スミス・グループのライブ映像。歌っているのは“Frederick”。 

 その後、その輸入盤屋さんで何度かお願いして件のパティ・スミスのライブをモニターで流してもらったから、率いていたバンドの構成やこの“Frederick ”のアレンジのされ様などは当時観た映像のモノと同じだってことはすぐ判ったのだけど...なんかね、曲に入る前のパティの長めのMCとか、後半パティがホイッスルを吹き鳴らしているところとか、パティがジャケットを羽織ってるところとか、微妙に私の記憶と違うところもあるのだな。だからね、「これに間違いない!」と言い切るのではなく、「ひょっとしてコレだったんじゃね?」で、ここは留めておこうと思う。(笑) 

 今はね、私の遠い記憶の中に引っかかっていた若き日(70年代の)のパティ・スミスの姿に再会できたことを喜びたい。それだけ。アップ主さん、感謝です!   

 それにしても、なんてやさしいメロディ。そして、なんて美しいパフォーマー。この人も昨日の更新で書いたジョーイ・ラモーン同様に、ロックンロールへの憧憬を呼び起こしてくれる人であります。私にとっては。 

 いや、この場合は...ひょっとしたらパティ・スミスその人への憧憬かもしれないな。 

  

アウトサイド・ソサエティ

アウトサイド・ソサエティ